トライアングル。
「そっか、いつも通りか。」

「うん。
…そうだ、朋希くんの事、
何て呼んだら良いかな?」

「だから、
トモでいいって前に言っただろ?」

「そっか、そうだっけ。
じゃあ、トモ。」

「何だよ。」

「きゃーっ、呼んじゃった。」

「お前な、うるさいよ。」

「ごめん…
あたし昨日から舞い上がってる。
トモにはいつも通りで
良いとか言っておいて。」

「仕方ないさ。
付き合うの、初めてなんだろ?」

「うん。」

「俺も初めてだ。
だから、昨日から
落ち着かないんだ。
一緒だよ。」

「そっか…そうだよね。
一緒に、一歩ずつ歩んで行こうね。」

「あぁ…。」

朋希は思った。

美佑を悲しませることの無いように
しっかり生きなければ、と。
< 145 / 194 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop