エージェント・レイ‐狂人の島‐
やがて、舗装されていたアスファルトの道路が砂利道に変わる。

周囲の風景も木々が生い茂ったものに変わってきた。

徐々に山林に入りつつある。

しかしその山林も僅かな間だけ。

すぐに岩肌が剥き出しの山道へと姿を変える。

こんな島だ、産業も限られている。

この島の産業は漁業と林業、そして採石。

今時の若者はそういう仕事を好まず、また都会に憧れる為に、この島で仕事を継ぐ者は少なく、少しずつ廃れてきている。

山道の途中で、寂れた山小屋が時々見かけられた。

レイがショットガンを構えたまま、小屋の扉を蹴り開ける。

中にあるのは、木材の伐採に使用する大型の斧や、チェーンソーに補充するガソリンを入れた一斗缶などだった。

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