そのコップは空(ソラ)だった。
「あー、確かにそれじゃあソラのぷくっとした体しか入んねぇな。」
『ひどーい。入りますぅ〜!』
いつもこんな感じにからかっていた。
こうやってソラの頬を膨らませて怒った顔を見るのが好きだった。
俺はソラより歩く歩幅が大きいから
後ろを振り向いて
「冗談、冗談♪」
と笑った。
しかし、後ろにいたソラの顔は
いつもの可愛らしい怒り顔ではなく
血相を変えた顔だった。
『サトル!危ないっ!!!!!』
キキーーーーッッ!!!!!!!