時 空 堂

 家に帰り、榊さんに声をかけ、自室に入り椅子へと腰掛けた。

 ぼんやりと天井を見る。

 考えることは、時空堂のことばかり。

 あそこは不思議なことが、次々と起こる。

 夢かと思うほど。

 常識を覆し、さも当たり前かのように、俺を驚かせる。でも、それももう日常のようになっていた。

 俺が時空堂へ行ったのは、一ヶ月前くらいのことだった。
< 139 / 426 >

この作品をシェア

pagetop