時 空 堂
和やかに話すこの会話の中に私も入りたかった。
「うー、あ」
「珍しいこんなに話しかけようとしてくるなんて」
千賀はそう言いながら私の横にパイプ椅子を持ってきて座った。
「俺何か飲み物買ってくるよ。お義兄さんたちなにがいい?」
「あぁ、なんでもいいよ」
「すみません」
そう言って哲也さんは出ていった。
「あっ、直子。お前母さんに持ってきた花車に忘れたんじゃないか?」
「あら、ヤダ。すぐにとってくるわね」