俺様のち王子。[完]

◇徹SIDE



◇徹SIDE



俺は、今
行く当てもなく廊下を歩いてる。


そう、3歩後ろに
楠木を連れながら。


普通の女だったら、ここでベッタリくっついてくるハズなのに、こいつは3歩より前には、こない。


顔も深刻。


コイツ俺の事、警戒してんじゃね?



沈黙が苦しいカラ、適当なこと聞いてみた。


「お前彼氏とかいんの?」



居たら居たらで別にいいんだけどさ。

奪略とか面倒だし、
恨まれても困るし。

他の人に当たればいいしね。



「い、いないケドっ…!」



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