俺様のち王子。[完]
いつもの私のメールとは、掛け離れた文章構成だったから、私じゃないって気付いてくれるかなー。
なんて
期待した私が馬鹿だった。
はぁ、
「なーに不機嫌な顔してんのっ?」
異常なテンションな人物の声に顔を上げると満面の笑みの神谷。
その笑顔にドキッとしたのは、
まだ内緒。
気がつけばもうあの教室に居たみたい。
私が腰掛けていた、今は使われていない木製の椅子の隣の机にピョンと座り
私を見つめる。
私が何を話そうか、
あたふたしていると
私を挑発的な目で見てきた。