マジ恋
1の段

〜ガラガラガラガラ〜

教室のドアを勢いよく開ける私。


「ちょっと聞いて!まただよ!またダメだったぁぁぁーー!」

私は泣きながら、机をかきわけ、サッチャンと弥生の元へ行った。


「あ〜ぁ。」

サッチャンが呟く。


「また?これで何回目?(笑)」

弥生は、呆れ顔で笑う。

二人は今日も、慣れた口調で返事をした。

「こ、ごれで〜ぇ、8回目ぇ〜ぁ〜ああああぁ〜」

私は、大泣きしながら答える。




今年4月から華の女子高生。

きっと、友達や先生に恵まれ、

男にも不自由しない生活が待っていると思ってたのに…


思ってたのと、違う!



友達には恵まれてる。

先生には、訳がわからない事で怒られるけど、まぁ、恵まれた方。

だけど。。。


おーーとーーこーー!


全然ダメじゃん。

これ、一番重要なのに。



「見てる方が虚しくなるよ。」

「だってさぁ〜。」

「弥生の言う通り。可哀相を通り越して、呆れるね。」

「呆れないでよーぉ。」



親友から呆れられている私、杉山知子。

トモコと言うけど、チコって呼ばれてます。

前にいる二人は、仲居早苗と原田弥生。

私の大親友。

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