Another:ただキミと一緒にいたかった
琴音は
絶対俺しか信じてねぇし
絶対俺の言うことしかきかねぇ
俺にしかはなさねぇ
本当に俺だけだった。
それが
すげえうれしくて
嫌で嫌で
仕方なかったけど
俺も
いつの間にか
琴音の存在が
愛しくて愛しくて
「お前だけ」になってた。
琴音がいねぇと
心がなんか空いた気分になる。
琴音がいねぇと
琴音の声がきけねぇと
俺が不安で不安で仕方なかった。
──俺は
こんなにも
琴音を好きになるなんて思ってなかった。