Another:ただキミと一緒にいたかった

俺は

琴音の涙に見とれてて



そのまま
しばらく
沈黙が続いた




先に口を開いたのは
琴音で

「私の話、聞く?」


とだけ言って

窓のほうに顔を向けた。


そこには明るすぎず、暗すぎず
ホンノリした
オレンジ色の夕日が輝いてた。




「話せるか?」



俺のこの言葉をはじめに

琴音の過去が


一言一言重みのかかった声とともに



明らかになっていった。
< 35 / 64 >

この作品をシェア

pagetop