Another:ただキミと一緒にいたかった


どれくらい立ちすくんでいただろう。



窓からオレンジ色の光が差し込んでいた。


琴音は
既にそこに居なくて


誰かが
何かを
どのくらいか

俺に話しかけていた気がするけど


意識すらなくて





ただ

今窓から見た空が






“あの日”の琴音の涙のようで




美しくて美しくて美しくて













この時間になって


初めて俺は

声をあげて泣いた。








「琴音、琴音、琴音、琴音・・・・っ」





何の力にもなれなくてごめん。

俺もずっとお前が好きだよ・・?

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