双子ちゃんの恋模様


このうえ、極まりない緊張。


何故かって?


そりゃ、皆、恋人がいれば経験している人も少なくくはないでしょ?


「…深雪、大丈夫?」


「うぅぅ…もう駄目っ…すんごく緊張するっっ!」


涙まじりの声にやっちゃんは優しく頭を撫でてくれた。


やっちゃん家の目の前に立ちはだかる一枚の壁。


何回もお家なんて行ってるじゃない。平気よ。大丈夫。あたしはこれを乗り越えなきゃ。


一歩踏み出せば………


「…いや。やっぱり無理だよぉ……やっちゃん〜…」

「大丈夫だって。母さんも父さんも深雪のこと知ってるし」


「ふぇっ…知って…るって言っても、あたし初めてちゃんと会うし、き、嫌われたらっ…」





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