*俺の最初で最後の恋*
ん?むかつく?何だよこの気持ち。
鈴佳がモテるってことくらい前から分かってる。
だけどなんか鈴佳が遠くに行っちゃいそうで悲しくなる。
「俊太っ!新しいクラスどお?っていうか翼くんいい人だね。」
隣には、いつの間にか鈴佳がいた。
「あぁ…そうだな。翼はいい人だな…」
ぶっきらぼうに答えた。
「俊太?怒ってる?」
「別に怒ってねーし…」
「そ、ならいいけど。」
そう言って友達のところに走って行った。
「なぁ…俺さ、一目惚れした。鈴佳ちゃんのこと好きだ…前の彼女のこと忘れれなかったけど…鈴佳ちゃんの笑顔みるとやばい。」
「そ、よかったね。」
翼まで鈴佳のこと好きなのかよ…
「おい俊太、応援してくれるよな?」
「…あぁ…」
何でか知らないけど、鈴佳のことになると気持ちをコントロールできない自分がいた。
__このとき、これが恋なんてまだ分からなかった。