*俺の最初で最後の恋*
「逆に聞くけどさ、俊太にとって鈴佳はどんな存在?」
「幼なじみでもあるけど…」
"大切で大切で…俺の好きな人"
なんて言葉に出せない。
「あるけど?続きあるんでしょ?」
鈴佳が俺の顔を覗きこむ。
顔が近い。
もし鈴佳が許してくれるなら鈴佳の唇を奪いたい。
でも…キスして嫌がられたら幼なじみの関係さえ…壊れてしまいそうで……怖かった。
「やっぱ言わない。」
まだこの気持ちは言わないで置く。でもいつか絶対にこの気持ちを鈴佳に伝えるんだ。
「えー気になるじゃん。」
「いつか教えるよ。」
「約束だよー!」
それから家に帰った。