先生にキス〈3〉
「…ちょっと行って来る。」


ボソッと梗子に言って私は教室を飛び出した。



でも、行ったら迷惑かな…?


普段なら、私が大迷惑って顔をして準備室に行ってるのに……。



やっぱりやめておこうかな……う〜ん……。








ドンッ




「キャッ……」



廊下の曲がり角。



誰かとぶつかった私は、そのまま床に倒れた。



痛かった……



「大丈夫……?」


男の子の声に、私はぶつかった瞬間に閉じてしまっていた目をゆっくりと開けた。



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