先生にキス〈3〉
ポツンと取り残された私…。


どうしよう…。


ちょっと気まずい…。


「和丘、俺に会いに来てくれたんだ…。それなのに職員室にいたなんて…ツイてないなぁ…。」


先生は、前髪を掻き上げながら残念そうな顔をする。


「それで、どうした?何か用があって来たんだろ?」


「あの……大したことじゃないのでいいです…。先生も、これから部活ですよね?私もそろそろ帰ります。」



机の上に置いてあるカバンを手に取り、帰ろうとすると……



「逃がさないから。」


へ…?



先生は私の腕を掴み、教室の壁に私を押しつける。



そして、私の耳の傍に手をついて、身動きがとれないように閉じ込めた。



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