先生にキス〈3〉
「ど……どうしたんだ!?急に。」



先生は、私の言葉が意外だったようで、少し頬を赤らめる。



「本当のことを言ってみただけです。ダメでしたか?」


私は、少しムッと頬を膨らませる。


「ダメなわけないじゃん。ただ……反則だと思ってさ。」



「反則…?」


「だって、今の和丘…すごく可愛かった。俺、今の言葉で安心どころかドキドキしちゃってる。並木のこととか、“まあいっか”って思わせてるし…。」



…別に、反則でも何でもないじゃん…。



「お前の素直な言葉聞くと、落ち着いていられなくなるな。理性が狂いそう。ここが学校じゃなかったら、何してたか分からないぞ?」



今度は先生が私の耳元で、低い声で囁いた。



< 174 / 340 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop