先生にキス〈3〉
「イケないとか、イケなくないとか、それは置いといて……」


私はコホンと軽く咳払いをしながら話を続ける。



「これは、一体何なんですか!」



先生に向けて小さな紙を見せる。



「何って…和丘へのメッセージだろ?」



平然と質問に答える先生。


「メッセージって…。『昼休みになったら音楽準備室に来いよ。待ってる。』なんて書いた紙を机の中に入れておかないで下さい!もしも、床に落ちて誰かに拾われたりしたらって思わないんですか?」



「大丈夫だよ。少し奥に入れておいたし。現に誰にも拾われることなく、和丘がちゃんと見てくれただろ?」



そりゃあ結果的には運良くそうなったわけだけど…。



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