先生にキス〈3〉
学校からは、バスを使って空港まで行く。



バスの隣の席は梗子。



私は窓際の席に座ると、外の景色を見た。



今日は、修学旅行に相応しい快晴の空が広がる。



秋晴れ…だね。



「幸歩、外の景色よりも先生見なよ!」



梗子は私の制服のワイシャツを引っ張って先生の方を指差す。



先生は一番前の席に座っているものの、後ろに座る女子生徒に話し掛けられて、後ろを向いて爽やかな笑顔を見せながら会話をしている。



席…少し離れていて良かった…。



あんなに傍にいても、どんな顔して先生と接すればいいか分からないもん…。



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