先生にキス〈3〉
その後、私たちは夕ご飯を食べに食堂へ。



バイキング形式で、みんな楽しそうに選んでいた。



私は、ご飯を食べ終わったらロビーに行かなくちゃ…。



正直言って、そのことばかり考えてしまって、ご飯を楽しむ余裕なんかなかった。



夕ご飯を食べ終わり、各自の部屋に戻るために食堂を出たところで、私は“ちょっと先に行ってて。”



梗子にそう言って、先に部屋に戻ってもらった。



梗子は理由を聞かず、ニコニコして私を見ていた。



きっと、私が先生に会いに行くんだと思っているんだろうな……。



梗子たちの姿が見えなくなってから、私は人目を避けるようにして、こっそりロビーへ向かった。



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