先生にキス〈3〉
「先生のこと…ますます好きになっちゃったでしょ?」



耳元で梗子が話す言葉に私は顔が熱くなる。



「なっ……何言ってるの…梗子ったら…。」



熱くなった顔を梗子に見られないように窓の方に顔を向けた。



「だって、幸歩の顔が全然違うもん!先生を見る目とか表情に今まで以上に愛を感じる!」



私の腕を掴んで、揺さぶる梗子。



チラッと見ると、すごく嬉しそうな顔をしてくれていた。



そうだね…。


梗子の言うとおりだよ…。


私…先生のこと、ますます好きになってる。



帰りのバスでも生徒に話し掛けられ、楽しそうに話す先生を見つめながら、私は笑顔になっていた。



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