Bitter&Sweet
3人でファミレスに入り
「ぼくね、お子さまランチとフルーツパフェ」
楽くんはキッズメニューを見ながら元気に言った
「すみません、楽までついて来て
こんなところで………」
雅哉さんが申し訳なさそうに
私に謝るから
「いいえ。ファミレス大好きです。
おしゃれなところだと緊張するし
それに
私、楽くんに会いたかったから
嬉しい」
楽くんに笑いかけると
「ぼくも姫子ちゃんに会いたかったよ」
また楽くんはキュンとくるような可愛いことを言った
オーダーした物が来て
食事中はずっと楽くんの大好きな
シ〇ケンジャーや仮面〇イダーの話を楽しく聞いて
楽くんがいて良かったと
すごくホッとしてた
雅哉さんに告白されたら
どう断ろうかと
ずっと考えてたから
楽くんがいてくれたら
告白は100%ない
デザートのフルーツパフェが届くと
楽くんは急に無口になって
パフェに集中した
そんな楽くんが
面白くて可愛くて
スプーンいっぱいにアイスクリームを乗せて
小さな口に入れると
頬にクリームが可愛くついて
雅哉さんが「楽…」とティッシュを出す前に
「楽くんついてる」
私は指で楽くんの頬のクリームを取り
指を舐めた
「ん~、甘くて美味しい」って笑うと
楽くんは頬を赤くして
はにかんだように笑って
その様子を雅哉さんは嬉しそうに眺めてた