どくんどくん2 ~あの空の向こう~


「どした~?しんみりしちゃって!ハルっぺ。お前だけユキちゃんとこ泊まれば良かったのに。」


後ろから僕に抱き付いてきた水野さんは、あったかいホットオーレを僕にくれた。


「どう?最近。もう俺のアドバイスはいらないくらい大人になったか?ハルっぺも・・」


「まだまだですよ。僕は永遠に水野さんに助けてもらいたい・・。」


「お前ら、初めて同士だったよな?俺、そのことがちょっと心配なんだ。」



初めて同士ってなんか良い感じじゃないの?


「え?初めて同士って何がダメなの?下手ってこと?」


僕の馬鹿な質問に横で笑い出すみずきさん。


「お前もいつかわかるよ。このまま、お前らに結婚して欲しいって願ってる。でも、そうなるとお互いに生涯一人とだけってことになるよな?お前も浮気するタイプじゃね~しさ。」


「生涯一人ってめっちゃんこかっこいくない?」


僕の一言一言に笑っていたみずきさんが頷いてくれる。


「うんうん。私もそう思うんだけど。私も亮ちゃんだけだから。」


亮ちゃんっていうのは水野さんのこと。

水野亮。

僕の師匠の名前。


エロ師匠だけどね・・・
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