切ナクテ、恋シイ、ヒト。
「うるさい、うるさい、うるさいっ!!」
アタシは両耳を塞いで大声で言った。
「美月はすぐに顔が真っ赤になるんだね」
そう言いながら彼はアタシが両耳を塞いでいる両手にそっと手をかけて
「そういう仕草って反則って言うんだよ」
そっと手を下させた。
そして
「持っててやるよ」
そう言って花束を持った。
アタシ、
またドキドキしてる。
もうこの人と一緒にいたら寿命がどんどん縮まっていく気がする。
「とりあえず入ろ?」
そう言って右手はつないだまま店内へと入った。