切ナクテ、恋シイ、ヒト。

はっきりと直に彼の温かい体温が伝わってくる。




鼓動が伝わってくる。






なんだか

カラダ中の力が
抜けていくような・・・。





彼の息遣いがアタシの右の耳で感じ取ることができる。





そして何か囁いたような気がして

思わず聞き返す。





「・・・なに・・?」


彼はなにも答えない。






そして彼は自分の指をアタシの指に絡ませる。





その指はアタシを夢の中へといざなう。





二度と
ほどけなければいい・・・。







・・・きっと。


アタシはずっと

こうしたかったんだ。



この人と。







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