ヴェンドランドの女神

真夜中、ロディックは周りの民家よりも一回りも大きい、自分の屋敷に一年ぶりに戻った。



ロディック「だれもいないかっ・・・・・・・」



ロディックは薄明かりの部屋の中・・・・椅子の上に腰を下ろした。




「旦那様!」




老婆が二階の階段から降りてくる。




ロディック「ミリアかっ?こんな遅くに・・起こしたかっ?」


ミリア「いえっ・・・・・。今日も話してたんですよ・・・・・・・・ミラ様と。旦那様がそろそろ帰ってくるかなって」



ロディック「そうかっ・・・・・ミラは今寝てるのかっ?病気になってやしないかっ?」



ミリア「ええ・・・・、とても元気ですよ。旦那様の娘ですから」




ロディックは目を閉じ、色々な戦いを思い出し・・・・暫くして、言った。



ロディック「・・・・そうかぁ・・・・・・・。」



ロディックは静かに立ち上がると、ミラの部屋へ静かに入った。



"んん〜"



一年振りに見る娘は、ロディックには少し大人っぽくなったように感じられた。


ロディックはその横に座り、我が子の寝顔を・・・・・・・・・・・・・暫く、見つめ、そして思った。



"まだ戦わねばならない"
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