想い×絆

「マジで皆揃って同じクラスだとは思わなかったなー｣

学校の通学路の途中にある商店街でタコ焼きを買い、食べなら歩く。


「桃菜も嬉しいよっ、また皆と一緒だなんて♪これって運命かもねぇ｣


…運命…か。


何気なく桃菜が口にした一言。


今思えば、もし公立に受かっているとしたら絶対に私達は出会う事はなかった。

こんな風に毎日一緒にいる事が当たり前で、あまり意識していなかっただけかもしれない。


私達が出会えたのは、何か意味が込められているのだろうか?



商店街を抜けると、柔らかい午後の日差しが街を照らしていた。