超人気トップモデルができるまで【完】

「撮影お疲れ。出来はどうだった?」
「マネージャー!あたし、表紙決まったよ!!」


マネージャーの問いかけを無視して、車窓から頭を入れて報告する。


嬉しさがにじみ出たあたしの笑顔を見て、マネージャーもフッと笑みをこぼす。

「俺にも連絡来た。よく頑張ったな!」
「うん!!」


マネージャーの言う通り。自分で言うのもなんだけど、あたしはかなりがんばったと思う。

winkの一件以来、あたしは一度もオーディションに落ちていなかった。

一つもムダにしたくなかった。

少しでも早く、泉さんに追い付きたくて。


それから、たくさん努力した。



「お前が努力した結果!よかったな!」

マネージャーも喜んでくれて、あたしもますます嬉しくなった。


「よしっ!初表紙祝いに、飯でもおごってやろっかな」
「本当!?」
「おう。表紙撮影の説明もしたいし。親に連絡しとけよ?」
「うん!」


マネージャーの車に乗り込みつつ、両親へメールを打った。
マネージャーとご飯を食べに行くこと。そして、初表紙が決まったことを。
< 104 / 152 >

この作品をシェア

pagetop