続・幸せの契約
チェストの一番奥
私の通帳と一枚の紙
その紙を広げた
“契約書”
大きく書かれた文字
契約内容を読み進めて
最後の一行で目が止まった
『萩乃宮蔵之助一子、萩乃宮大和との婚約は契約者本人の意思により、解消することができるものとする。』
大きく息を吸い込んで
ゆっくり吐き出す
瞼を閉じれば
大和さんと過ごした日々が鮮明に写る
おはようございます。って優しく微笑む顔
温かくて大きな手
切れ長の澄んだ瞳
形のいい薄い唇
初めて
1つになった夜
ぶわっ…!
瞼を閉じていたのに
涙か一気に溢れ出した
「うっ…う…。
や…まとさん…。くっ…。」
止まることの無い嗚咽
悔しくて
情けなくて
悲しくて
必死で唇を噛んで
声を溢れる感情を圧し殺した
私の通帳と一枚の紙
その紙を広げた
“契約書”
大きく書かれた文字
契約内容を読み進めて
最後の一行で目が止まった
『萩乃宮蔵之助一子、萩乃宮大和との婚約は契約者本人の意思により、解消することができるものとする。』
大きく息を吸い込んで
ゆっくり吐き出す
瞼を閉じれば
大和さんと過ごした日々が鮮明に写る
おはようございます。って優しく微笑む顔
温かくて大きな手
切れ長の澄んだ瞳
形のいい薄い唇
初めて
1つになった夜
ぶわっ…!
瞼を閉じていたのに
涙か一気に溢れ出した
「うっ…う…。
や…まとさん…。くっ…。」
止まることの無い嗚咽
悔しくて
情けなくて
悲しくて
必死で唇を噛んで
声を溢れる感情を圧し殺した