続・幸せの契約
「私…
私は…大和さんに相応しくない。」



「そんなことありません。」



「そんなことあるよ!」

グッと大和さんの肩を押し離した


「鈴さん…?」


覗き込む大和さんの瞳を真っ直ぐに見つめる

鼻の奥がツーンと熱くなって

まぶたに涙がたまる

「大和さんが大変なときに…辛いときに、私は何もしてあげられない。

っ…瞳さんみたいに会社を持ってるわけでもないし、強い後ろ楯がある訳じゃない。


私には…
私には…大和さんの為になるものが1つも…無い…。」


自分で言っていて
虚しくて
悔しくて


まぶたに溜まった涙はゆっくり零れ落ちた
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