年上カノジョに蜜な罠


「120円でーす」


購買で"イチゴジャムたっぷり"、"牛乳100%で作ったフワフワな生地"の表記に惹かれ、ジャムパンを買うことにした。



ジャムパンの袋を先を人差し指と親指でつまみながら、廊下を小走りに駆け抜ける。




「あーっ!凜久、それ一口ちょうだいっ」


僕に駆け寄ってくる食いしん坊の瑠璃。


そんな事が当たり前だった日々が今ではすごく遠く感じる。




「次の授業はサボっちゃおうかな」


なんだか気だるい気分になり、ひとりでいたかった。


ヨウにメールをして

『おう、たまには休めよ、優等生』



返ってきた返事に眉を下げて苦笑を漏らしながら、屋上へと向かった。



< 76 / 227 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop