lifetime
AM09・00 ホール開店。いつもの様に一台を物色しキープ。全台をチェックし席に戻る。さあ博打の始まりだ。朝のこの時間が1番楽しい。今日はどのくらいでるのか、自分の選んだ台は当たりなのか、ハズレなのか。想像しながら打つ博打は楽しめる。程なく大当たりを引きひとここち付く。これで暫く金使わなくて済むな、などと考えながら休憩所で一服してると見慣れない客がいることに気付く。女だ。いや昨今パチンコ店にも女性客は唸るほどいるが、その女は少し違った。まずは少しばかり一目を引くほどには美人だ。だからこそ違和感があるのだ。彼女は場慣れしすぎている。慣れた手つきでコインを入れ、レバーを叩き、止める。速い。「同業者かな?」とも思ったが気にしない事にした。先ずは自分の博打をしっかりとこなさなければ意味がない。それ意外は後回しだ。私の台は順調に大当たりをかさね、コインを増やしていった。ふと回りを見れば朝いた客でまだいるのは半分にも満たない。どうやらダメだったらしい。モチロン朝のオバハンも帰った様だ。仕方ない、これがパチンコとゆう博打の現実なのだ。
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