17才



「あーあ…」



急に静かになって気付く。

窓にくっついてる蝉の存在に。


なんかうるさいと思ったら、こんなところにいたんだ。



――ガンッ


余りのうるささに窓を思いっきり叩くと、蝉は慌てて逃げ出していった。


昔なら、なんとか憐れみの令とかで捕まっちゃうのかなーなんて………





…本当は

こんなことしたい訳じゃなかった。


じゃあどうしたかったのか、なんて聞かれてもわからないけど。



自分が自分でわからない。


ねぇ自分、あんたはどうしたいの?






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