切な連鎖ーセツナイレンサー

▽きっかけ

真呼の「わか」の話で
盛り上がりながら歩いていたら、
あっという間に学校に着いた。

門にはいつも通り先生が立って
生徒に挨拶をしている。


体育館では朝練を終えた
男子ハンド(男子ハンドボール部)が
入り口にたくさんいた。

朝からうるさい奴等が3人。


「ん?・・・ねぇ真呼、
あれって中澤と類と翔さん?」

「あっほんとだ!あの3人、
よく朝からあんなバカやる
元気あるよね〜、うん。」


(翔さん、類と中澤と仲いいんだ。)




勝山類
カツヤマルイ

類とは元小が同じで、やんちゃな男子。
優斗とは昔から仲がいい。
真呼とも仲がよく、クラスも同じC組だ。


アタシと真呼は、
体育館の入り口の横を通って
くつ箱へ向かった。


「真呼!アタシ今日職員室に
用事あるから先行ってて!」

「あっ、ウチも当番だった。
わかった先行くよ〜!
今日、わかの事ちゃんと見てね♪」


「はいはい・・・。苦笑い」


アタシは呆れて返事を返した。
職員質へ行って用事をすませ、
出ようとした時、


「岡、悪いけんついでに靴箱行って、
このテープ貼ってといてくれない?」


後藤に呼び止められ渡されたテープには、
出席番号と名前が書いてある
ネームシールだった。


「はぁ?アタシにこれをやれと?」


「まだ時間あるじゃんかよ」


「しょうがない。
借り1だかんね、先生。」


「生意気だなお前・・・。
1番から順番に貼ってけよ。」

「わかってますっっ!」


「サンキュ〜!」
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