切な連鎖ーセツナイレンサー

▽疑い

「そしたらさー、中澤がね?
嘘だよ大好きって言ってねー?
それからねー?チューされそうになって
よけようと思ったんだけど
交わせなくてしちゃったの。
そしたら中澤ったらさぁ
あれこれ要求してきちゃって、
で、その後結局〜・・・
続き聞きたい〜??」


アタシはもう顔つきがどこかの
変態おやじ状態だった。


「は?塚まぢでそれ本当?!」


「うっそぴょーん。ばーか!
本気にしてる、ちょーウケるし!」


いつの間にか、
アタシのおのろけ話を聞いてもらう
相手は翔さんになっていた。


「翔ちゃ〜ん!
そんなふてくされた顔すんなよー。」


アタシは中澤と付き合いだしてから、
急に翔さんとも仲良くなり、
距離が急速に縮まった。

そのため翔さん→翔ちゃんへと
呼び名も変更された。


「お前が言うからだろ。ばか。
本当だと思ったぢゃんかよ。」

<まぢで焦ったし。>


翔ちゃんはあごにひじをついて、
すねた顔をしていた。
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