ねこの散歩道
第1章
親の離婚。
それが理由だった。


今時、珍しくもない。よくある話。


中学卒業してすぐだった。わたしは東京からお母さんの実家へ引っ越しをした。


「どこ中?」

前の席の子が緊張混じりの笑顔を向けて話しかけてきた。



「えっと、わたし中学まで東京にいたんだよね。」

わたしはそう答えてぎこちない笑顔を返した。

笑顔は向いてない。
少し苦手だ。



「えーっ!そうなんだぁ。どうしてこんな田舎来たん?」

東京とは若干違うイントネーションで質問してくる。


それにしても無神経な質問だ。初対面の相手に。



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