王子様の、花嫁探し。


「初めまして」

「初めまして」


なんか、庭園みたいなところに来た。


てかこいつホストかよ?
なにこの笑顔。

マジかっこいい。



「僕のこと、陸戸と呼んでください」

「あ、はい。」

「矢口さんは、転入してきたばかりなので、
 僕が案内いたします」


え?
別に案内役いらないし。

自分でさまよってる方がおもろいし。



「いいよ。大変そうだし」

「んー、じゃぁ、これを
 プレゼントいたします」


陸戸は自分のネクタイを緩め、シャツからネックレスをとってはずす。



「はぃ?」

ほんでかけてきた訳よ。



「今日から、矢口栖羽。俺様の女やで」


....ィッ?


か、関西弁?
め、めがねはずした。


かっこいぃぃー
萌えー



…っぢゃなくて。


「お、俺様の女ってどういうことだよ」

「あん?言葉の通りやで」

「…やで…」



あのすみません。
ちょっとキャラ違くないですか?

あ、気のせいもしかして。



「せーや!今日から、俺様の女や」

…いや気のせいじゃなかったみたい。




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