王子様の、花嫁探し。



陸戸と目が合った瞬間、
大粒の涙が更に溢れた。


「..うっ.....くッ....」


「栖羽は、

 汚くない」



陸戸の胸の中は、
暖かい....。



_________________________


中2の時。
あたしは優等生で、
いつも回りから期待されてた。


先生から...
学校から....



やっぱり、
体も、心も、
疲れていた。


勉強することに疲れて、
頑張ることに疲れて、
周りの期待に疲れて、


すべてを投げ出した。



夜の街で彷徨い、
レイと知り合った。


レイは大人で、優しくて、
そんなレイに、

恋をした。



あたし達は知り合って三日間で、
付き合うことになった。


学校の帰りに、いつもレイの家に寄ってた。
時々学校サボって、レイと一緒に居た。



本当にレイが好きだった。
レイも同じふうに思ってくれてるのかと思った。


幸せだった。
この幸せがずっと続くのかと思った。

けど、
小さかったあたしは、

やっぱり馬鹿だった。



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