王子様の、花嫁探し。




栖羽が、珂鉈と一緒に教室に入ってきた。



本に集中しようとしたんやけど、


....無理やった。



栖羽、風邪、もう治ったんかな...。

もう熱は、ないんかなぁ...。



栖羽は黙って
俺の隣に座った。




「おはよう」


そう言いたい。




けど、そんなこと出来る訳もなくて...。


自分が情けなくて....。





あの時、

なんで、
引き止めなかったんやろうなぁ...。





...氷奈を選んだのに、

俺って、ダメやわ...。


ホンマ、

情けない....。




< 366 / 465 >

この作品をシェア

pagetop