恋戦(コイイクサ)
「……秋武くんと友だちになったら良いの?」

とにかく、私と友だちになる事を希望しているのだし、何の面白みのない私だけど、友だちぐらいならと思い私は口を開いた。

どうやら瑠璃とは知り合いの様だし、無碍に断るのも気が引ける。

そんな事を考えていると、

「ああ、俺じゃないよ」

秋武くんの言葉によって、私の脳内はますます混乱する。

「えっ?」

「だから、俺じゃない」

「じゃあ…誰?」

私の問い掛けを合図に、秋武くんと瑠璃は同時に指した。

「………は?」

目を瞬かせる私に、二人はうんうんと頷く。

秋武くんと瑠璃に指された本人は、こちらを見る事もなく知らん顔。

「……新堂くん………?」

私がその名前をポツリと呟いても、知らん顔。



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