―ソウ―

もちろん、そんなことで心が折れる程、私は弱くはない。





さすがに、靴に絵の具を入れられた時は落ち込んだけど……




それでも私には理恵がいてくれる。



「古典的だね〜…
まぁ、洗えば落ちるし!
たまには上靴で帰るのもいいんじゃない〜?」



なんて言いながら、
いたずらな笑顔を見せる理恵に心が救われる。



「幸奈には私がついてるよ…」




この言葉に何度救われたことだろう。
< 9 / 19 >

この作品をシェア

pagetop