夢みる蝶は遊飛する


そこに母がいないことはわかっている。

それでも私は語りかけた。


ねえ、お母さん。

誰も私を責めないの。

誰も悪くなかったって、そう言うの。

だから私、ずっと自分を責めつづけていた。

だって誰も、責めてくれないから。

私が悪いのに、誰も責めてくれないから。

もう、どうしたらいいのかわからない。



お母さん。

これが最後のお願いです。

永遠に私を責めて、許さないでいて。

許さなくていいから、私のことを忘れないで。


私はもう、許されたいと願うことをやめた。





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