5月1日―幸せの訪れる日―


恋がこんなに苦しく悲しいものだったなんて

俺は知らなかった。

俺は恋って言うのは甘くて楽しくて幸せなものだと思っていた。

やっぱり兄弟だからか?

姉と弟だとダメなのか?

俺、本当は鈴の彼氏の前に立って堂々と

『俺はずっと昔から鈴のことが好きだったんだ。

お前になんか渡せない。絶対、渡さない。』

堂々と言ってみたい。

いえるわけなんか…無いんだけど。

言えたらどんなに楽なんだろう。

でも言ってしまったら…

中2の俺でもわかる。

親を苦しめる。

鈴を苦しめる。

だから、言えない。何でこんなに苦しいんだろうか。



頬に暖かいものを感じる。そっと頬に手を伸ばし触る。

暖かいものの正体は………

涙だった。

何で涙なんか…

< 17 / 67 >

この作品をシェア

pagetop