5月1日―幸せの訪れる日―
思い

蘭side



あれから幾月…


桜が満開になる季節。

俺は中学3年となり、鈴は高校2年となった。

俺の気持ちは何度も諦めようとしたが諦められるはずもなく、

今もずっと鈴の事を思っている。

鈴はまだ彼氏と続いているようで。

デートの前になると俺にコーディネートの感想を聞いてくる。

鈴は何を着ても可愛い。

でも俺はいつも「いんじゃね??」で終わらせる。

その服着て誰と会うの??彼氏とだろ?

ちょっとした、ヤキモチ



今も俺は瑞穂とも続いていて。

あれからたまに瑞穂が家に来ることも何度かあった。

瑞穂は礼儀正しく、綺麗だからお袋が可愛がってる。

何度か家に来るたびに鈴とも何気仲良くなってる気もしなくもない。

瑞穂が何をしたいのか、さっぱりわからない。



授業中俺は外の景色を眺めるのが日課になっていた。

あ…今日は空が綺麗だ。

桜が散ってきたなとか。こんなことばかり考えているせいで


「あーしーはーらぁぁぁ!!!!

よそ見するなぁぁぁ!!!!罰として放課後居残り掃除だ!!!」

なんてこともよくある。

反省なんてしてないんだけど。



< 46 / 67 >

この作品をシェア

pagetop