5月1日―幸せの訪れる日―



ガタッ

蘭が食器を持って台所へ行く。
そしてごちそうさまの一言も無しにリビングから出て行く。

今までは「いただきます」「ごちそうさま」
不機嫌な時も喧嘩してる時も言ってたのに…

最近、蘭がおかしい。

ママはそんな蘭を見てため息をつく。

「美味しくなかったのかしら…」

「そんなことないよ。ただ、反抗期が来ただけなんだから。
な?大丈夫だよ」

「そうだよっママ。ママのご飯超美味しいから。」

そういうとママは私の顔を見てありがとうって言った。

そして禁句を…

「今度、彼氏連れておいでね」

ボッ

顔が真っ赤になる。

私は真っ赤な顔を下に向ける。

「何?鈴、お前彼氏できたのか?」

「う…うん……」

パパに話しかけられたからパパの方を見るために顔を上げる。

「そ…そうか……」

パパは落ち込みモード……

ママがそんなパパを慰めながら笑ってる。

そして……

パパとママは少しイチャイチャし始めた。

私はちょっと気まずくなり部屋に戻る。



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