私は愛されていた。

初体験

2月9日(肉の日)
午前9時50分。



バイト先の前で、南ちゃんと一緒に渡部さんを待つ。。。


『ちゃんと迎えに来てくれるのかな??昨日、池上さんと塩入さんと飲み会やってたから‥もしかして、まだ寝てるとか??』


私は不安になった。




『ヤナちゃん、何で昨日の事知ってるの??
電話とか‥した‥の??』



えっ!?

『あっ、うん。
昨日のバイト上がりに渡部さんに携帯の番号教えてもらって夜‥電話したんだ。
そしたら、池上さんとも電話出来て‥』




南ちゃんは寂しそうな顔をしていた。


私も‥

私ももし、南ちゃんと渡部さんが電話で話してたらって思うと‥切ないな。


心にトゲがチクッと刺さった。





『渡部さんに電話してみたら??』


さっきの悲しい表情から一転して、今度は笑顔で私に話しかけてきた。



『そっ、そうだね。電話してみる』




そう言ってバッグから携帯を取り出した。





プルルー


プルルー



ん???



プルルー




『‥‥ヤナ本当に悪りぃ。昨日飲みすぎて頭痛てぇ。。。
1時間で行くから店の前にある喫茶店にいてくれねぇか??』



凄い辛そうな声だった。






『分かりました。でも1時間しか待ちませんよ!?』



『了解!!
じゃ、後でな』



ガチャ

電話を切った。
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