私の道 ―(実話)―
小さい星が3つ連なっているピアスを手に取って、鏡を見ながら耳にあててみた。

「それ、かわいーじゃん」


二人並んで映ってる鏡を見て幸せを感じた。


「なにニヤけてんの?」

「何でもない、これに決めたっ」

「じゃあ決まりだな」



ヒョイと持ち上げられたピアスの値段を見て驚いた。


会計のほうへ歩き始めた陸の服を慌ててつかんだ。



「ちょっと待って、やっぱやめにする。それ高いもん」

「大丈夫だよ、これくらい。気に入ったんだろう?」



「うん…じゃあ一生大切にするね!」

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