私の道 ―(実話)―
「ウソつき!陸のウソつき!絶対に別れないから!」

「…ごめん」


どんなに嫌がっても
別れたくない離れたくないと言っても


陸の決心は変わらなかった


ただ、ひたすら
謝るだけ…。


あすかさんは妊娠してる

私には勝ち目が無い…


「もし、妊娠したのが私だったら…私と結婚してくれた?」

「うん、梨華が高校中退してもいいなら産んでほしいと思う」

「私…きっと産んでたよ…」


「梨華は、いつも俺を優先してくれてたからな。本当にありがとう」




これで会うのも最後なんだね。


本当に終わりなんだね。



「あすかさんが羨ましい…」




もう待ってても陸は来てくれない。

あの頃みたいに
待つ事さえも許されない。





その日、いつまでも泣き止まない私を陸はずっと抱きしめてくれた。



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