私の道 ―(実話)―
横になりながら、カバンを引っ張り出しエコー写真を取り出した。



「…2.8cm」

指で、2.8cmを作ってみた。


「こんなに小さいのに、ちゃんと生きてたんだよ」



私は人殺しだ。


許されるわけがない。


やってはいけない事をしてしまった。







「ごめんね、本当にごめんね。うわぁぁぁん!!」

布団をかぶったまま号泣した。


泣いても泣いても涙は止まらなかった。




雪が、しんしんと降り積もる寒い夜だった。


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