私の道 ―(実話)―
何人かのバーのスタッフに囲まれて
直哉さんの隣で嬉しそうに微笑んでる彼女の姿があった。

色白で髪の長い細い子。

「同じ学校だもん、見たことあるよ」


ナッチも辛いけど
彼女も辛い想いをしてるんだよね。


全く知らない人ってわけでも無いだけに
こうして写メを見せられると苦しくなる。


でも、私はナッチの友達だから
どんな事があってもナッチの味方でありたい。


私はコーラを一気に飲み干した。


「大ちゃんは直哉さんの友達でしょう?何か聞いてない?直哉さん遊びじゃないよね!?
ナッチの悲しそうな顔…見てられないよ…」


「直哉さんはそんな人じゃないから大丈夫。
きっと直哉さんだって苦しんでると思うから、今は二人の事をそっとしておいてあげよう」


それを聞いて少し安心した

「うん…」

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